ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第56章 汚れた身体
…覚えてないわけないじゃん。
なんで、なんで今その話するの…?
そのこと忘れて過ごしてるのに、なんでまた思い出させるのよ、、、
「もちろん覚えてますよ。たくさん殴られたしたくさん蹴られたし…。あんなことそう簡単に忘れるわけない。でも、思い出さないようにして生きてるんです。忘れようとしてるんです。なのに、なんで思い出させるんですか…。」
「あのさぁ…。あんたって純情ぶってんのかと思ってたけど、もしかして本当にただの馬鹿?襲われるの意味違うんだけど?」
「え?」
「あぁ、馬鹿と喋るの本当にめんどくさいわ。襲われるってセックスって意味よ。」
…セッ…クス………?
セックスって、エッチのこと…だよ、ね…?
赤ちゃんを作るときにする行為で、好きな人と愛を深める行為のこと言ってる、よね…?
「なに言ってんの…。なんで、わたしがあの人とそんなことするの…?そんなこと、わたしがするわけないでしょ…!?するわけないじゃん!!なんなのよ!!!」
「うるさいなぁ。ちょっと落ち着いたら?またお得意の発作出したいわけ?って、あんたまさか、セックスがどういうのかもわかってない?」