ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第58章 言葉の刃
藤堂「そう、いう…こと…」
宇髄「…許せん」
神崎「ありえないだろ…」
みんな怒りに満ち溢れてる。
大人だから必死に冷静を保とうとしてるだけ。
でも、俺は今にも気が狂いそう…
こんな言葉を投げつけられたひなは、どれほどの衝撃を受けて、苦しくて辛かっただろう。
言葉の刃で斬り刻まれたひなの心は、どうやって治してあげれば、どうやって包み込んであげればいいんだ…
「さっき智樹くんが、ひなの部屋から姫島が出るのを昨日見たって、ひなが泣いてたって話してくれたんです。今の話は恐らくその時に…。どんなに苦しくて辛かったことか…。ズタズタに斬りつけられた心を今もたったひとりで抱えて…」
コンコンコン___
工藤「失礼します。」
そして、工藤先生が姫島を連れてくるのに、そう時間はかからなかった。