ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第75章 大事なお話②
話の内容までは聞こえなかったけど、声の感じでなんとなく嫌な予感がして、ドアノブに掛けた手を一旦離して中の声を聴いてたら、
「ひなどこ行った?」
神崎「ご飯の後、ひなちゃん自分の部屋に行ってたと思うよ?」
「あいつ…」
ドスドスドスッ…
とこっちに近づいてくる音が。
や、やばい!どうしよっ!
とドアから一歩下がると、
ガチャッ___
ビクッ!
ドアが開いて鬼五条が。
「ぁ…あの……」
「…聞いてたのか?」
「いや、聞いてはないですけど、わたしのことでなんとなく言い合いしてるような…してないような声は聞こえてまして…」
「お前のこと話してたのは合ってる。で、なんでそんな出かける格好してる…?」
「え?な、なんでって、今日はこれから夏樹くんとオープンキャンパスに…」
「ちょっと来い。」
「え?ちょ、ちょっと…!」
わたしは二の腕を掴まれて、またソファーで先生たちに囲まれた。