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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第77章 カテーテル検査

-五条side-




〜内科医局〜




ひなの検査が終わったと連絡をもらって、藤堂先生のとこにみんなが集合した。




「お疲れ様です。工藤先生、藤堂先生、ありがとうございました。」



宇髄「2人ともお疲れさん。ひなちゃんの血管難しかっただろ。」



工藤「はい。最初、カテーテル入れる時かなり痛がってて、なんでかな?と思ったんですが、緊張で血管が収縮してしまいさらに細くなってたようです。それで痛かったのかなと。」



藤堂「正直、血管の細さも心臓の小ささも、カテーテルできるギリギリのサイズでした。」



工藤「血圧も一時急激に下がったので、身体への負担がひなちゃんにはかなり大きいようです。」



宇髄「そうか。今後心カテする必要が出てきた時は考えないとな…。で、結果の方はどうだった?」




今回のカテーテル検査。

1番心配だったのは、肺高血圧症を合併してないかどうか。

手術の適応については、息切れや不整脈の症状が出ていることや欠損の大きさなどから、必要であることは判断できていた。

欠損箇所の位置やさっき話してたひなの心臓の大きさから、治療はカテーテルでなく開胸手術とすることが決まっている。

ただ、血液検査の結果から肺高血圧の可能性が拭いきれず、心カテ検査は行った。



もし、肺高血圧症になってた時は…



ひなの寿命が短いことを、覚悟しないといけなくなる。


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