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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第78章 わたしの心臓



「ひな。すぐ目逸らさない。話してるんだからちゃんと見なさい…」




…っ!!///



いつでも元気で馬鹿みたいに身体の強い五条先生には、手術した怖さなんてわかるわけない。

もうなに言われてもスルーしようと思ってたのに、ちゃんと見なさいって言いながら、わたしのほっぺたをさらに包み込み、おでことおでこを合わせられた。



ドキドキ……ドキドキ……



五条先生とおでこが合わさるのは2回目。

だけど、この前の寝ぼけた五条先生とは違って截然としてるし、鼻までぶつかってる。



シリアスな場面でこんな顔が近くに…ドキドキするようなことしてくるなんて…



五条先生への耐性がついてきてて、ちょっとのことではわたしも動じなくなった。

すると、五条先生もそれに合わせて手法を変えてくるようになった。



どこまでも一枚、いや、何枚も上手なんだから。



と、五条先生の瞳から目を逸らせなくなったところで顔を離してくれた。


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