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卒業式は午前中にあって、五条先生も仕事を休んで見に来てくれた。



実はわたし、たくさん休んだにもかかわらず、成績トップで卒業できることに。

卒業式では卒業生代表として答辞を読むことになったんだけど、そのことを五条先生に伝えたら、




「ひな緊張で気失うかもしれないから見に行く。倒れたら病院運ばないといけないし、念のために。」




って。

せっかく選ばれたのに興味なさそうだなと思ってたけど、いざ、式当日になってみたら、保護者席の1番前に座って、お父さんみたいなお兄ちゃんみたいな…優しくてうれしそうな顔して、目もほんの少し潤ませて。

ツンデレ五条先生は、わたしの巣立ちをしっかりと見届けてくれた。



そんな卒業式が終わって家に帰ってくると、黒柱が大集結。

今日はお誕生日と卒業をみんなでお祝いしてくれるようで、リビングにはかわいい花束がいくつかと、テーブルには美味しそうなお料理をたくさん用意して待っててくれてた。



制服が着られるのも今日で最後。

部屋着には着替えずそのままテーブルについて、さっそくみんなでいただきます。