ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第80章 医大生、新たな出会い
「五条先生、どう?変じゃない…?」
「んー、やっぱりまだちょっとでかいけど…まぁ変ではない。」
4月1日。
今日はノワール国際医科大学の入学式。
晴れて大学生となる今日は、五条先生に買ってもらったxxsサイズのスーツをピシッと着てみたけど、やっぱり少し大きかった。
このスーツを買ったのが1ヶ月前。
お店にあった1番小さいサイズでも大きくて、五条先生はオーダーで作ってもらおうって言ってくれたけど、そんなの高くて申し訳ないから、スーツに体を合わせる!ってこれを買ってもらった。
身長147cm、体重33kg。
身長は止まっちゃったけど、ボロボロだったあの頃からすれば、我ながら随分大きくなったと思う。
それに、体重は今もちゃんと増え続けてる。
「頑張って太ったのにな…。」
スーツを買う前は32kg。
1ヶ月で1kg増やしたものの、1kgじゃピッタリにはならなかった。
「やっぱり、あと2kgは太らないとな。」
「藤堂先生も35kg超えるようにって。」
「だろ?でも、ひな頑張ってよく食べてるし、大丈夫、すぐ増える。」
「そうかな?」
「あぁ。ただ、今日から環境や生活リズムは変わるから、体調崩さないように気をつけろよ。無理しないようにな。」
「はい。」
「ん。そしたら行こう。」
と五条先生に大学まで車で送ってもらい、