ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第11章 物知らず
そして、1週間後…
ブーン…ゴォー…サァー…___
「ッ…ケホッ……コホッ…ゴホゴホッ………」
「こら、勝手に外すな。」
「ぃゃ…コホコホッ…ッハァ…変な味…ゴホゴホッ………」
「嫌じゃない。ちゃんと口に当てなさい。」
「ゴホゴホッ!…ハァハァ…ゴホゴホッ…ッハァ……ハァハァ……」
わたしはなにをこんなに咳き込んでいるのかというと、処置室で吸入の真っ最中。
栄養剤の点滴を外してもらった後、きちんとごはんも食べて胸の音も少し良くなってきたので、今朝点滴を全部外してもらえた。
そのかわり、このモクモクした煙を毎日吸入しないといけないらしいけど、不味くて苦しくなってすごく嫌い。
でも、外そうとしたら五条先生に怒られて、マスクを押さえられてるところ…
機械に表示されてる電気が全部消えたら終わりって言われたけど、
一体いつ消えるのか…