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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第81章 "傑"と"夏樹"



「じゃあ言うけど、お前、ひなのとなんでそんな仲良くしてんの…?出会ったばっかで馴れ馴れし過ぎだろ。」




やっぱりな。

夏樹がひなのを大事にしてるのは見てればわかる。

恐らく人見知りだろうひなのが、夏樹には心を開いてるのもよくわかる。

そこへ、突然現れた俺がスッとひなのの懐に入り込んだんだから、夏樹からしたらどこの馬の骨かも…って話だろう。

が、それはそれだ。




「ダメだった?」



「は?」



「俺は夏樹が心配してるようなこと…ひなのをどうこうするつもりはない。縁あって出会って、良い子だなと思ったから、あくまで1人の人間として付き合いたいだけだけど、俺とひなのが仲良くなるのダメだった?」



「そうとは言ってねーだろ…」




だろうね。

夏樹はひなのに新しい友達ができることを否定するようなやつじゃない。

本心では、俺とひなのが仲良くしてて嬉しいはずだし、夏樹だって3人だとより楽しいって思ってるはず。

ただ、俺とひなのの距離の近さに嫉妬してるんだろう。




「じゃあ、夏樹は何が気に食わないの?夏樹の中で引っかかってるそれは、夏樹自身の問題なんじゃないの?」



「…っ、それは…」


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