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小学校の記念誌。

第1章 はじまり。

はじまりは、2020年の1月。
息子が、学校から、1枚の用紙を持って帰ってきました。

「45周年記念事業 実行委員募集のお知らせ」

それは、記念事業の実行委員を募集する用紙でした。
その紙には、実行委員に…

1.立候補します
2.立候補しません
3.詳しい説明を聞いてから考えたい

…の三択で回答する記名式アンケートがついていました。

「周年記念事業って、何をやるんだろう?面白そう!」

という好奇心と、

「何をすればいいのか、わからないし、難しい内容だったらどうしよう。私に出来るかな…」

という不安。
2つの感情に同時に襲われた私が選択した回答は、3つ目の選択肢。

「詳しい説明を聞いてから考えたい」

でした。そして、説明会の日…。

説明会の会場として案内されていた校長室に向かうと、PTA会長さんと実行委員長さんが二人で私を待っていました。

あれ?他の説明会参加者(聴く側の人)はどこに?
と戸惑ったのですが、校長先生から衝撃の一言。

「さちこさん一人だけなんですよ」

……うぉ、マジか!? 
実行委員に興味のある人、他にいなかったの?

結論から言うと、説明会参加者は他にも何人かはいたらしいのですが、説明会が3回あり、その日の、その時間帯の説明会への参加者が、私一人だけ、ということでした。

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