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風に吹かれて2

第4章 ふるさと

正直なところ、地震の話はどうしても重くなるので気が進まないのですが。ニュージーランドで大きいのがあったので。

また日本でも連動してデカイのが来るかもしれない、と思いまして、少しだけ防災への備えについて書かせてくださいね。
経験者が言うことで、誰かの役に立つかもしれないから。



あのですね、お金、大事です(爆)。

ええ、災害じゃなくても大事に決まってるんですけども。

お金、本当に大事です(2回目)。



東日本大震災クラスの地震があった場合、現金はすごーく大切です。
可能であれば、箪笥貯金のつもりで1万円くらい、出来れば万札じゃなくて千円札で、100円玉もあればもっと良いですが、是非、持ち出し袋に入れておいてください。
そのお金が有るのと無いのでは、全然違います。



私が暮らす場所では電気の復旧が一番遅くて、1か月近くかかりました。やっと復旧したと思ったら4月8日にまたでっかいのが来て駄目になっちゃって(;^ω^)
停電て、日常生活の全てに影響するんだ、と改めて思いましたねぇ。

電力の供給が止まると銀行にいくらお金があっても、引き出しに行けないんですね。

怪我無く生きていた、という前提があっての話ですが、生き抜くには食料と日用品が必要になります。
運良く店がやっていたとして、現金がないと食べ物もガソリンも手に入りません。



あの時はスーパーさんが本当に高い職業意識でお店を開けてくれて、水を被っていない地域では駐車場や軒先を利用して食料品を販売してくれたところがかなりありました。

一人につき購入できる数が5個だったり10個だったりと制限があって、とぐろを巻くように長い列に並んでね。
不謹慎な例えではありますが、一番イメージしやすいのがライブのグッズ購入でしょうか(笑)。

余震の続く中、雪をかぶりながら何時間も並んで、少しでもカロリーが高くお腹に溜まるものを手に入れなくては、と必死でした。

古い物、傷んでいる物、値段が釣り合わない物でも、文句なんか言えない。とにかく食べ物を売ってもらえるだけで物凄く有り難かった。

お店の人達にも家族があって、絶対に自宅が心配だった筈です。交通機関も無いのに自転車や徒歩で出勤して。自分たちの食べ物だって十分じゃないのに、地域のお客さんの為に働いてくれてたんですね。本当に頭が下がりました。
ありがとう。


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