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心の声

第75章 別れの言葉


『お前は俺のこと
本当に好きなのか??』


沈黙を破った、君の声は
二人の間の暗闇に
静かに消えていく

お互い触れてはいけない
そんな気がしてた

『好き』
って言ったのは君の方から
あたしはフラれてて
傷心を誰かに聞いてほしくて
君に相談してた
君なら優しく聞いてくれる気がした

『俺が守る』
って言ったのは君
あたしの過去を知ってたから
あたしが愛を信じれないことを
知ってたのは君だから
あの時、嬉しかったんだよ

『俺のこと好きにさせるから』
そんな宣言もしてさ
言っちゃっていいのか
なんて思ってたけど
君の心に触れるうちに
惹かれていってたんだよ
ちゃんと

ちゃんと好きになってたんだよ


ちゃんと好きだったんだよ



ちゃんと好きなのに



『俺が一番ぢゃないだろ』
なんて言わないで
好きになってるの
好きなの

もうこの言葉さえも
届かないのかな

『好きだから』

『好きなやつの幸せを願うのは』

『あたりまえだろ』


ぢゃぁ叶えてよ
あたしの幸せ
君ぢゃないともうダメなの
君があたしを幸せにするんだよ


ねぇ
なんでつたわらないのかな


『好き』にさせるなら
強引に奪ってみてよ

優しさだけぢゃ
あたしの心は手に入らない

優しく傷つけて
甘く傷つけて

もう一生消えない
傷をちょうだい??

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