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異世界転生しなくても美女とハーレム

第4章 高校時代の委員長

「ご、ごめんなさい一夏、こうんなつもりじゃなかったの」

唇を離すと、由美はうつむいて顔を反らした。

「ああ、そうだな。 お互い家庭もある事だし、すまなかった」

「違うの、さっき皆が一夏の所に集まって、その……、キスとか言ってたから、変な気持ちになって……」

「由美……」

「あ、ダメ……」


言葉では抵抗を示すが、その言葉が出た唇は正反対の行動をとっていた。



ふたたび唇を離すと、由美は瞳を潤ませている。

「宴会が終わったら……、わたしの部屋へ来てくれる?」

「ああ、分かった。 行く前に内線で知らせるよ」

少し乱れた浴衣を直し、由美は建物の中へ戻っていった。


私も少し間を置いて、宴会場へと戻ると、絹絵が待ちくたびれたと言った表情で口を尖らせた。

「おそ~い、大丈夫? 調子に乗って飲み過ぎたんじゃない?」

「良い年して、節操がないからよ」

香織は怒った表情だったが、何故か私を待っていたようでもある。

「そうだな、少し休ませてくれ」

そう言って、私は香織の膝を枕にして寝転がった。

「な、なにするの?」

「あ~、委員長の股の間からイヤラシイ匂いがする」

実際、ほのかにメスの匂いがしていた。

「な、なにを馬鹿な事を言ってるのよイヤラシイ」

「なんか、二人とも良い雰囲気じゃない? 委員長、一夏を貸してあげるから楽しんで良いわよ」

そう言うと絹絵は席を立ち、他のグループの方へと移動していった。

正直、これはマズイと思う。絹絵がいたから悪ふざけできたものを、香織と二人きりでは、なんともやりにくい。


気まずさを誤魔化すために、私は悪ふざけのギアを上げた。

「香織の太ももって、二十代の女の子みたいにスベスベだな」

そう言って、彼女の太ももに手を滑らせた。


「あ……ん」

香織から小さく声が漏れた。




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