異世界転生しなくても美女とハーレム
第6章 天敵あらわる
ピコ~ン。
スマホの通知が鳴る度に、私はドキリとする。
麻理と出会ってから、毎日一時間おきにメッセージ届くのだ。
居酒屋デートの後も二回ほど会ったが、そろそろ誤魔化して逃げ切れる状況になかった。しかし、麻理を抱くことは危険だと私のカンが警鐘を鳴らしている。
私のスキルの一つ「危険予知」は、これまでも数々の危機から自分の身を守ってくれている。
「課長、今日からですよ」
声をかけてきたのは、私の部下の一人、木下だ。
「なにがだ?」
「新しいパートさんですよ」
たしか、産休明けで時短勤務している女子社員の穴埋めにパートタイムの事務員を雇うという話は聞いていた。
しかし、パートのおばちゃんなど、私が気を留めるほどでもないだろうと思い、すっかり忘れていたのだ。
「そんなにパートのおばちゃんが来るのが気になるのか?」
木下は三十前の独身だが、いくら何でもおばちゃんにまでソワソワするのかと、憐みの目を向けて私は言った。
「なに言ってるんですか、課長
おばちゃんじゃないですよ、若い女の子らしいです」
若い女の子と聞いて、私は興味を持ったが、社内だと既に加恋という不倫相手がいる。もしも社内で他の女子社員に手を出そうものなら、
私は殺される。
「いちいち女の一人や二人でウキウキするな。
そんな事だから、恋人いない歴=年齢になるんだぞ。
この、素人童貞め」
麻理に出会ってから、調子が狂いっぱなしの私は、ついパワハラに走ってしまう。
「課長は良いですよ、とびっきり美人の奥さんがいるし……。
あ、俺、素人童貞じゃないですよ。
一人、ちゃんと素人と経験してますから」
「ああ、分かったよ、すまなかった。触れられたくない事に触れてしまって」
「なんか、最近、課長って辛辣ですよね。
何かあったんですか?」
「い・い・か・ら、仕事しろ」
木下は肩をすくめてデスクのパソコンに向かった。
スマホの通知が鳴る度に、私はドキリとする。
麻理と出会ってから、毎日一時間おきにメッセージ届くのだ。
居酒屋デートの後も二回ほど会ったが、そろそろ誤魔化して逃げ切れる状況になかった。しかし、麻理を抱くことは危険だと私のカンが警鐘を鳴らしている。
私のスキルの一つ「危険予知」は、これまでも数々の危機から自分の身を守ってくれている。
「課長、今日からですよ」
声をかけてきたのは、私の部下の一人、木下だ。
「なにがだ?」
「新しいパートさんですよ」
たしか、産休明けで時短勤務している女子社員の穴埋めにパートタイムの事務員を雇うという話は聞いていた。
しかし、パートのおばちゃんなど、私が気を留めるほどでもないだろうと思い、すっかり忘れていたのだ。
「そんなにパートのおばちゃんが来るのが気になるのか?」
木下は三十前の独身だが、いくら何でもおばちゃんにまでソワソワするのかと、憐みの目を向けて私は言った。
「なに言ってるんですか、課長
おばちゃんじゃないですよ、若い女の子らしいです」
若い女の子と聞いて、私は興味を持ったが、社内だと既に加恋という不倫相手がいる。もしも社内で他の女子社員に手を出そうものなら、
私は殺される。
「いちいち女の一人や二人でウキウキするな。
そんな事だから、恋人いない歴=年齢になるんだぞ。
この、素人童貞め」
麻理に出会ってから、調子が狂いっぱなしの私は、ついパワハラに走ってしまう。
「課長は良いですよ、とびっきり美人の奥さんがいるし……。
あ、俺、素人童貞じゃないですよ。
一人、ちゃんと素人と経験してますから」
「ああ、分かったよ、すまなかった。触れられたくない事に触れてしまって」
「なんか、最近、課長って辛辣ですよね。
何かあったんですか?」
「い・い・か・ら、仕事しろ」
木下は肩をすくめてデスクのパソコンに向かった。