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変態ですけど、何か?

第13章 玲子先生 ~留学~

玲子先生の手紙は続く。

『今、私はドイツ人の男性と、お付き合いしています。
そして来月、彼と結婚することになりました。

私の裏切り、里帆に許してほしいとは言えないわ。

でも、ひとこと、里帆に謝りたくて、この手紙を書いてる。

ごめんなさい、里帆。

あなたにお願いがあるの。

出来れば、あなたにもう一度会って、直接お詫びを言いたいの。

来月、日本に帰って結婚式を挙げます。

その時にもう一度だけ、会えないかな?

私って、勝手だよね。

でもね、里帆にだけは私の気持ちを理解してほしい。

これ以上、何て書いたらいいのか、わからない。

もし、私を許してくれるのなら、返事を下さい。

ドイツを発つ日までに、手紙がなければ、
里帆には許してもらえなかったと思って!これからを生きていきます』


玲子先生の手紙を読みながら、あたしは涙をこぼした。

怒りは少しも沸かなかった。

だって、あたしだって、玲子先生のいない日本で、好き勝手にやってきた。

玲子先生に責められることがあっても、
あたしが玲子先生を責める権利なんて少しもないのだ。

あたしは、ペンを取り、玲子先生への返信を書き始めた。

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