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変態ですけど、何か?

第14章 同棲

靖子のマンションで、あたしたちはもう30分以上も、無言でいた。

間もなく、靖子の娘の千絵がやってくる。

玲子先生の結婚式のあと、あたしは靖子に気持ちを伝えた。
もし、千絵の同意が得られたら、一緒に暮らしたいと。

靖子は、あたしの気持ちを聞いて、千絵に電話でそれを伝えていた。

電話での千絵の反応は、芳しくなかった。

『何で、よりにもよって女なのよ!それも、私と同じ位の若い女!バカみたい!』

千絵はそう言って、電話を切ったらしい。

靖子はそれから、何度も電話を掛けたが、繋がることはなかった。

そして、靖子が諦めかけていたとき、携帯にメールが届いたと言う。

『今度の日曜日、一度だけ、里帆さんと話してみる』

そのメールが届いた日、靖子は泣きながらあたしに電話をしてきた。

「多分、里帆に対して失礼な事を言ったり、暴言を吐いたりすると思うのよ。
きっと修羅場になると思う。
だから、里帆は来なくて構わないよ。
私がもう一度、千絵と良く話し合うから」

靖子はそう言ったが、あたしは会うことを主張した。

「靖子の気持ちはありがたいけど、それじゃ解決しないと思うの。
だから、日曜日に千絵さんと会いたいの。
靖子には辛い思いをさせるかも知れないけど」

「里帆。大丈夫?」

「きっと大丈夫。だって、靖子が育てた娘でしょ?
あたしは、靖子の事を信じてるから、
千絵さんの事も信じるよ。きっと、わかってくれるって」

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