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変態ですけど、何か?

第15章 パパのこと ~2~

パパからの手紙が届いたのは、靖子と暮らし始めて間もなくのことだ。

あたしの近況を訊ねたあとに、
是非話したいことがあるから、時間を取れないかと書かれていた。

あたしは、靖子が仕事の日曜日の午後、パパに会うことにした。

久しぶりに訪れたパパのマンションは、
あたしが一緒に暮らしていた頃からは様変わりしていた。

部屋に一歩入った瞬間に、あたしはパパが話したいと書いていた内容を理解した。

家具類をはじめ、カーテンまでが新調されていて、まるで新婚家庭を訪問したようだったから。


「すっかり変わっちゃったんだね」

あたしは一抹の寂しさを感じながら言った。

「ああ、パパも新しい生活に、一歩踏み出そうと思ってな」
パパは、言った。

あたしは、頷いた。

「すごく良いことだと思う。あたしも反対しないわ」

「わかってくれて、うれしいよ」

パパは、ホッとしたように言った。

「どんな人なの?子供さんは?」

あたしが訊ねると、パパは少し恥ずかしそうな表情になった。

「美人じゃないけどね、一緒に居てホッと出来る人だよ。
子供は居ない。
もうすぐ、来ることになってる」

「じゃあ、あたしとパパの事は、もちろん内緒なのね」

「ああ、済まない」

「大丈夫よ、あたしは何も言わないし、パパの幸せを望んでるから」

あたしは、笑顔を作って答えた。

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