秘蜜のバイト始めました
第2章 え? ナマでするの?
「じゃあ、準備しようか」杏果はさっきまでのキリッとした大人に戻り、仕事の顔に変わった。
「はい! わたしはどうすれば良いですか?」
「先ずは脱いで」
「ええ!! ここでですか?」
「そうよ、時間がないの、早くして」
だって、ドアは開けっ放しだし、いくら女性だとは言え、人前で裸になるなんて……
私が戸惑っていると、容赦なく杏果の声が飛ぶ。
「あなたは、女優なの」
「これから撮影スタッフの前で裸になるのよ、その時、恥ずかしくないように私がチェックするの、撮影時間は限られている、急いで!」
(そうだ、わたしは演ると言ったのだ、覚悟を決めないと)
私は言われるまま服を脱ぎ、全裸になった。
私が全裸になると、杏果の瞳が妖しく輝いた。
「紗栄子ちゃん、羨ましい……エッチなカラダよ」
「あ、ありがとうございます」
杏果のような美人に褒められると、なんだか照れくさいような嬉しいような……でも、『エッチなカラダ』って、どういう意味だろう? 私には分からない。
「ちょっと、あちこち触るわよ」
そう言うと、杏果は私の身体をチェックし始めた。髪をかき上げ、うなじを。手を上げて腋の下を。
脚のムダ毛、お尻、身体中を隅々と。私は、なんだかくすぐったい思いがした。
「さすが、良く手入れしてあるわね、ちょっと触るわよ」
今度は、私の乳房を触り始めた。