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イキ狂う敏腕社長秘書

第11章 【静かに狂い咲くように】






開けた部分を直しながらまだ傷付く言葉を与えてしまう。




「言ったでしょ?独占欲強い人だって」




乱れを直しバックを拾う。
何かを言ったところでちゃんと耳に届いているかはわからないけど。
続けるかどうかは決めてください。
課長の出した答えに私は従います。




「ごめんなさい……今夜は一緒に居られません」




そう言い残して部屋を飛び出した。
すぐにエレベーターに乗り込み扉を閉める。




追っては来なかった。
ホッと胸を撫で下ろすと共に空虚感が私を襲う。




こんな事を繰り返して一体何が残ると言うのだろう。
タクシーに乗り込み元来た場所へと戻っていく。




ごめんなさい。




後悔してますか…?私を抱いた事。
セフレになった事。
今日の飲み会に参加した事。
私をここまで連れて来た事。




全部、嫌な思い出になってしまいましたか…?




私は…………私は後悔してませんよ。
なんて言ったらまた困らせてしまうのでしょうね。
性格悪くてすみません。
嘘つきでごめんなさい。




自分からは切れない。




ズルくて弱い私でごめんなさい。
















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