テキストサイズ

一時を悠久の時へ

第21章 道を選ぶ

全く…華炎を手放すのが惜しいくせに

いざその時がきたら同じ境遇にするのに

怖気づいて人の世に返そうと…

初めて華炎と出逢った時に

何故に執着したのか…

今の俺は矛盾だらけだ

華炎は俯いてしまっている

何時もとは違う俺の声と

急に出されたこれからの道に

戸惑って考えているのだろう

淡「急に言われて決めかねる事は承知
故に次の新月に返事を聞こう」

落ち着いて考えられるように

席を立とうとした

華「新月までなんて待つことなんて無い!
私は最後の道を選ぶ!」

凛とした顔できっぱりと宣言した華炎に

一瞬たじろいだ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ