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一時を悠久の時へ

第6章 阿形と吽形の活躍

阿形と吽形は急いで交番へ走る

道を走ると遠回りのため

始めは猫の姿で塀や屋根伝いに最短距離を駆け

交番近くの公園の隅へ

夕方近い公園は昼間の暑さを避けたのか

まばらに遊ぶ子供とその親らしき影

あとは…何をするでも無くベンチに座る人影

その人目に触れられぬように

足音を忍ばせてトイレ裏で

クルリと人形に変化する

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