
一時を悠久の時へ
第9章 児童相談所
籠「えっ…あれ?こんな…だった?」
あの時は白地に薄い藍色が一筋入った勾玉が
今は曇り硝子のように白が薄くなり
代わりに藍色は少し濃くなっている
淡「籠目の中で育まれたから少し変化したな」
籠「そう…なの?」
不安そうに揺れる籠目の瞳
淡「あぁ…大切に育ててくれたから綺麗な色だ」
安心したようにへにゃりと笑う
淡「淡河之蛇神の加護をこの珠に
雛之稚児改め籠目之童女に与える」
勾玉を籠目の額に当て唱える
ふわりと籠目の髪が揺れ淡い光を放ち
勾玉が籠目の額に吸い込まれていった
淡「これで良い…いいか籠目
お前が忘れぬ限り姿は無くとも側に居る」
籠「淡ちゃん…どっかいっちゃうの?」
淡「あぁ…俺もまだまだ修行をせねばならん
だが安心しろ籠目なにかあれば駆けつける」
籠「ん…ありがとう淡ちゃん…
バイバイ…またね」
別れるのが嫌だと駄々を捏ねず
健気に涙を堪えて手を振る
淡「またな籠目…誓いの証だ」
額に口づけたら耐えてた涙を
一粒こぼれ落としたのを掬い姿を消した
あの時は白地に薄い藍色が一筋入った勾玉が
今は曇り硝子のように白が薄くなり
代わりに藍色は少し濃くなっている
淡「籠目の中で育まれたから少し変化したな」
籠「そう…なの?」
不安そうに揺れる籠目の瞳
淡「あぁ…大切に育ててくれたから綺麗な色だ」
安心したようにへにゃりと笑う
淡「淡河之蛇神の加護をこの珠に
雛之稚児改め籠目之童女に与える」
勾玉を籠目の額に当て唱える
ふわりと籠目の髪が揺れ淡い光を放ち
勾玉が籠目の額に吸い込まれていった
淡「これで良い…いいか籠目
お前が忘れぬ限り姿は無くとも側に居る」
籠「淡ちゃん…どっかいっちゃうの?」
淡「あぁ…俺もまだまだ修行をせねばならん
だが安心しろ籠目なにかあれば駆けつける」
籠「ん…ありがとう淡ちゃん…
バイバイ…またね」
別れるのが嫌だと駄々を捏ねず
健気に涙を堪えて手を振る
淡「またな籠目…誓いの証だ」
額に口づけたら耐えてた涙を
一粒こぼれ落としたのを掬い姿を消した
