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悪魔から愛されて

第9章 悪魔の条件

私を抱きしめていた龍崎部長の腕が、突然私を引き離すように胸から離した…



「今すぐにでもお前が欲しい…ただ…お前の命は失くならないが、俺以外の全てを失うことになる…覚悟はあるのか…」



「…どういうことですか…」



「お前は俺のものになるが、お前の大切な人達の記憶は塗り替えられる…」



「…えっ…記憶が塗り替えられるとは…どういうこと…」



「高山健斗は、お前と同棲していた記憶が無くなるだろう。付き合ったことも忘れるだろう…
西条京子の記憶も、お前は友人でなくなる。同じ会社というだけだな。」



「そんな…どうして…なぜ…酷いです…健斗も京子も失うなんて…」


「それが出来なければ、お前を抱くことは出来ない…」




「…それが条件…なんですね…」




「その覚悟があるならば、俺のところに来い…それまで待っているから…必ず待っているから…」

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