悪魔から愛されて
第11章 揺れる想い
カタカタ…パソコンの音が静かなオフィスに響いている・・・。
マネージャーから急ぎの仕事の手伝いを引き受け残業中…
「鈴木さん、悪いね…だいぶ遅くなったけど大丈夫…?後は僕がやるから…」
「大丈夫です。もう少しなので私も手伝います。頑張りましょう。」
「助かるよ…」
本当は早く帰りたいけど…仕事を途中で投げ出すことはできないし…
それに、健斗も接待で遅くなるらしいから、頑張ろう…
バタバタバタバタ…
暫くすると、雨が窓に打ち付ける音が聞こえてきた。
ふと窓に目を向けると大粒の雨がガラスを打ち付けていた。
「そういえば、台風が近づいているらしいよ…鈴木さん、危ないからお帰り…僕は会社でも泊まれるからね。」
さすがに私も帰れなくなるのは嫌なので、マネージャーの言葉に従った。
「申し訳ございません。お先に失礼いたします。」
「ああ…気を付けてお帰り…」
外に出ようとビルの入り口で様子を見ると、傘が役に立ちそうにもないほどの風と豪雨だった…
「もう少し前に帰ればよかったなぁ…健斗は接待で帰れそうもないってメールだし…
しょうがない…駅まで走ろう…」
ビルを出る決心をしたその時、後ろから声がした…
「鈴木さん、今ニュースで電車が止まったらしい…駅に行っても帰れないぞ。」
その声は龍崎部長だった…
「じゃあな…気を付けて帰れよ…」
「あ…あの…部長は…どうやってお帰りになるのですか?」
「あぁ…僕は知人に頼んで、近くのホテルを一部屋予約したんだ。」
「…そうですか。あ…あの…」
「…何?」
「私…帰れないのですが…」
「…うん。そうだね。」
「そうだねって…そんな…」
「…そんな?僕にどうしろというんだ…」
「お…置いて行かないでください」
「ホテルは一部屋なんで無理だな…」
「一人にしないで…連れてってください…」
「俺に襲われたいの…?」
「ち…ち…違います。」
私は会社に取り残されるのが嫌で、龍崎部長の後を追った…
傘をさしていても、髪までびっしょり濡れるほどだった。
龍崎部長は仕方なく私を部屋に入れてくれることになった。
マネージャーから急ぎの仕事の手伝いを引き受け残業中…
「鈴木さん、悪いね…だいぶ遅くなったけど大丈夫…?後は僕がやるから…」
「大丈夫です。もう少しなので私も手伝います。頑張りましょう。」
「助かるよ…」
本当は早く帰りたいけど…仕事を途中で投げ出すことはできないし…
それに、健斗も接待で遅くなるらしいから、頑張ろう…
バタバタバタバタ…
暫くすると、雨が窓に打ち付ける音が聞こえてきた。
ふと窓に目を向けると大粒の雨がガラスを打ち付けていた。
「そういえば、台風が近づいているらしいよ…鈴木さん、危ないからお帰り…僕は会社でも泊まれるからね。」
さすがに私も帰れなくなるのは嫌なので、マネージャーの言葉に従った。
「申し訳ございません。お先に失礼いたします。」
「ああ…気を付けてお帰り…」
外に出ようとビルの入り口で様子を見ると、傘が役に立ちそうにもないほどの風と豪雨だった…
「もう少し前に帰ればよかったなぁ…健斗は接待で帰れそうもないってメールだし…
しょうがない…駅まで走ろう…」
ビルを出る決心をしたその時、後ろから声がした…
「鈴木さん、今ニュースで電車が止まったらしい…駅に行っても帰れないぞ。」
その声は龍崎部長だった…
「じゃあな…気を付けて帰れよ…」
「あ…あの…部長は…どうやってお帰りになるのですか?」
「あぁ…僕は知人に頼んで、近くのホテルを一部屋予約したんだ。」
「…そうですか。あ…あの…」
「…何?」
「私…帰れないのですが…」
「…うん。そうだね。」
「そうだねって…そんな…」
「…そんな?僕にどうしろというんだ…」
「お…置いて行かないでください」
「ホテルは一部屋なんで無理だな…」
「一人にしないで…連れてってください…」
「俺に襲われたいの…?」
「ち…ち…違います。」
私は会社に取り残されるのが嫌で、龍崎部長の後を追った…
傘をさしていても、髪までびっしょり濡れるほどだった。
龍崎部長は仕方なく私を部屋に入れてくれることになった。