悪魔から愛されて
第12章 私の運命
私を抱き支えたのは龍崎部長だった。
「鈴木さん、大丈夫か…」
「り…龍崎部長…なぜここに…」
「会社から連絡があってな…駆け付けたんだ。」
「ま…まさか…あなたが…健斗を…」
「…誤解されても仕方ないが…僕は君を悲しませることはしない…」
「お…お願いです…健斗を…健斗を助けてください…」
「…僕も出来る事と、出来ない事がある…」
泣き崩れる私をそっと座らせ、龍崎部長はどこかに姿を消した…。
マネージャーと京子が到着したのは、その後だった…
“手術中”のランプが点灯している…
長い…長い時間だった…
いつしか窓から太陽を感じるようになり…
朝になっていた…
まだ健斗は手術室から出てこない…
私は祈るように、健斗を待っていた…
暫くするとガチャンと音が響き、手術室のドアが開いた…
中から酸素マスクを着けて、眠っている健斗が運び出される…
医師が説明にやって来た…
「高山さんは、一時心臓が止まり大変危ない状況でしたが、その後奇跡が起こりました。心臓も動き出し急激に回復に向かったんです。きっと皆さんのお気持ちが通じたのですね…」
医師は優しい笑顔を見せて去っていった…
「健斗…よかった…本当によかった…」
京子やマネージャーも大声で喜んでいる…私はその場で倒れ気を失っていた…。
夢を見ていた…
健斗を連れていく死神…
そこへ現れたのは悪魔だ…
何か死神に話をしている…
悪魔は自分の羽の片方を折り、死神に渡した…
その羽と引き換えに健斗を手放した…
京子の呼びかけで私は目を覚ました。
「やだぁ…もう…高山君が助かったら、恵美が倒れるんだもん…驚いたよ…でも、よかったね…奇跡が起きたってみんな言ってるよ…」
あの人が、健斗を助けてくれたんだ…
自分の大切な羽と引き換えに…
ありがとうございます…
涙が止まらない…
「鈴木さん、大丈夫か…」
「り…龍崎部長…なぜここに…」
「会社から連絡があってな…駆け付けたんだ。」
「ま…まさか…あなたが…健斗を…」
「…誤解されても仕方ないが…僕は君を悲しませることはしない…」
「お…お願いです…健斗を…健斗を助けてください…」
「…僕も出来る事と、出来ない事がある…」
泣き崩れる私をそっと座らせ、龍崎部長はどこかに姿を消した…。
マネージャーと京子が到着したのは、その後だった…
“手術中”のランプが点灯している…
長い…長い時間だった…
いつしか窓から太陽を感じるようになり…
朝になっていた…
まだ健斗は手術室から出てこない…
私は祈るように、健斗を待っていた…
暫くするとガチャンと音が響き、手術室のドアが開いた…
中から酸素マスクを着けて、眠っている健斗が運び出される…
医師が説明にやって来た…
「高山さんは、一時心臓が止まり大変危ない状況でしたが、その後奇跡が起こりました。心臓も動き出し急激に回復に向かったんです。きっと皆さんのお気持ちが通じたのですね…」
医師は優しい笑顔を見せて去っていった…
「健斗…よかった…本当によかった…」
京子やマネージャーも大声で喜んでいる…私はその場で倒れ気を失っていた…。
夢を見ていた…
健斗を連れていく死神…
そこへ現れたのは悪魔だ…
何か死神に話をしている…
悪魔は自分の羽の片方を折り、死神に渡した…
その羽と引き換えに健斗を手放した…
京子の呼びかけで私は目を覚ました。
「やだぁ…もう…高山君が助かったら、恵美が倒れるんだもん…驚いたよ…でも、よかったね…奇跡が起きたってみんな言ってるよ…」
あの人が、健斗を助けてくれたんだ…
自分の大切な羽と引き換えに…
ありがとうございます…
涙が止まらない…