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悪魔から愛されて

第13章 深い愛

龍崎さんは、美味しそうに全て残さず食べてくれた。
その顔を見るだけで、幸せに感じる…

顔色もだいぶ良くなり、元気になってきたようだ…

「…よかった…」

小さな声で呟いたつもりが、聞こえていたようだ…

「心配かけたな…悪かった…もう大丈夫だ…明日から会社にも行けそうだ…」
「無理はしないでくださいね…」
「ああ…無理してないよ。」



それでは、私は帰ります…


「ありがとう…気を付けて帰れよ…」


「…はい。」


私はそのまま扉を開けて、外に出た…





本当は…触れたい…

本当は…抱きしめて欲しい…

本当は…



私はぎゅっと目を閉じ、気持ちを振り切るように首を振った…


「私は、健斗のところに帰らなくちゃ…」

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