テキストサイズ

悪魔から愛されて

第17章 双子の兄弟

龍崎さんと二人残された私は、緊張のあまり少し飲みすぎたようだ…
頭が少しくらくらしている…


「鈴木さん、大丈夫か…?飲みすぎてないか?」
「…だ…大丈夫…れす…」
「大丈夫じゃないな…帰るか…」
「い…嫌です…まだ…帰りたくない…」
「…こまった奴だな…じゃあ…仕方ない…家で飲もう。」


既に足元も危ない私は、龍崎さんに支えられるようにお店を出た…

「…っまったく…手のかかる奴だ…」

龍崎さんは呆れたように呟いた。


その時、体がふわっと浮いた…
私は何が起こったか一瞬わからなかったが…

どうやら…龍崎さんにお姫様抱っこされてるようだ…


…噓でしょ…恥ずかしい…


「おい…足をバタバタするな…落とすぞ…まったく…」

「あの…重いから…おろ…して…くだ…さい…」


龍崎さんは私を抱えたままタクシーに乗り込んだ…
恥ずかしくて…顔から火が出そう…

私を自分の隣に座らせると、倒れないよう肩に腕がまわされる…


心臓がドクンと鳴る…


恥ずかしさで腕から逃れようとすると…
さらに強い力で引き良せられた…


「動くな、じっとしてろ…」
耳元で聞こえる声に、心臓が爆発しそうだ。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ