テキストサイズ

優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第2章 担任、井田春斗のクラス

人だかりができている掲示板の前につくと、わたしも背伸びをして張り紙を見つめる。
5組あるクラスの中で、目を凝らして名前を見つけるのは、至難の業だ。

白河咲

ようやく見つけたわたしの名前は、2年2組の欄にあった。
人混みの中、クラスが一緒で喜ぶ子たちの声や、離れ離れになって残念がるような声もきこえる。
同じく2組になった女子たちの声が響いて、わたしの耳に入ってきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ