優しく咲く春 〜先生とわたし〜
第2章 担任、井田春斗のクラス
チャイムが鳴って、掲示板の前からは生徒がはけていくのと同時に、どこかの教室から教師が急かす声が聞こえた。
わたしは2組の教室へ、駆け足になりながら滑り込む。
いまさっき厳しいと聞いた井田先生が、もう既に教室にいたらどうしようと少し思ったが、先生らしき姿は教室内には見当たらない。
ほっと息をつき、出席番号順になった席を確認して、ゆっくりと椅子に腰かけた。
わたしの心配とは裏腹に、先生はチャイムがなり終わった少しあとに、気だるそうな雰囲気をまとって入ってきた。
「ほーい、席ついて〜、今日から2年2組のみんな〜」
その明るくて、ふわっとした声に、クラス中の緊張が和らぐのがわかる。
なんとなくだけど、2年生も上手くやれそうだと誰もが思った瞬間だった。
井田先生はこのクラスの期待を裏切らず、しかし、この後、噂通りの厳しさを見せて、わたしたちの予想を裏切っていくこととなる。
わたしは2組の教室へ、駆け足になりながら滑り込む。
いまさっき厳しいと聞いた井田先生が、もう既に教室にいたらどうしようと少し思ったが、先生らしき姿は教室内には見当たらない。
ほっと息をつき、出席番号順になった席を確認して、ゆっくりと椅子に腰かけた。
わたしの心配とは裏腹に、先生はチャイムがなり終わった少しあとに、気だるそうな雰囲気をまとって入ってきた。
「ほーい、席ついて〜、今日から2年2組のみんな〜」
その明るくて、ふわっとした声に、クラス中の緊張が和らぐのがわかる。
なんとなくだけど、2年生も上手くやれそうだと誰もが思った瞬間だった。
井田先生はこのクラスの期待を裏切らず、しかし、この後、噂通りの厳しさを見せて、わたしたちの予想を裏切っていくこととなる。