
無人島行ってみた話
第3章 昼飯
安藤が、「ちょっとぉー、俺の持ってきたものは没収されて、真由美さんの味噌とかはありなん?」と言ってきたので、真由美さんは「君のは食材やから。うちのは、あくまで調味料」と返していた。
僕と真由美さんが料理番をしている間、桂木さんは、テントを組む。
料理が出来ない安藤は、桂木さんに「手伝いましょか」と声をかける。
桂木さんは、親切な意味で「別にいいよ」と言った。することがなくなった安藤は、一人使えそうな漂流物探しに出かけた。
真由美さんが、「あとちょっとで出来るから、早めに帰っておいでやぁ~」て、お母ちゃんか!
こっちはこっちで、調味料があるならとマツバ貝に醤油を垂らして焼いた。
これね、むっちゃ贅沢な香りしたよ。
後ろからは、味噌の香りが……。
なんだここ、食堂か?
腹が減ったので、1個マツバ貝をつまみ食い。
これね、炊き込みご飯にしたら、絶対うまいやつ。知らずに食ったら、小さいアワビだわ。これ、夕飯でも集めよう。
10分くらいして、安藤が子供用の青いバケツに、なんだかんだ集めて戻ってきた。
「これ、食えるかな? 向こうの岩場にいっぱいおったんや」
中を見ると、海藻や巻貝、カニが入っていた。
漂流物探しにいくついでに、食材探すたぁ、粋なことするやないかい。
だが、真由美さんは……
「残念やけど、このカニは硬いし、食べられへんやつやわ。この貝は苦いし、身がゴムみたいやから、食べるのには適してないわ。この海藻も毒はないけど食用やないねん」
安藤撃沈。
僕と真由美さんが料理番をしている間、桂木さんは、テントを組む。
料理が出来ない安藤は、桂木さんに「手伝いましょか」と声をかける。
桂木さんは、親切な意味で「別にいいよ」と言った。することがなくなった安藤は、一人使えそうな漂流物探しに出かけた。
真由美さんが、「あとちょっとで出来るから、早めに帰っておいでやぁ~」て、お母ちゃんか!
こっちはこっちで、調味料があるならとマツバ貝に醤油を垂らして焼いた。
これね、むっちゃ贅沢な香りしたよ。
後ろからは、味噌の香りが……。
なんだここ、食堂か?
腹が減ったので、1個マツバ貝をつまみ食い。
これね、炊き込みご飯にしたら、絶対うまいやつ。知らずに食ったら、小さいアワビだわ。これ、夕飯でも集めよう。
10分くらいして、安藤が子供用の青いバケツに、なんだかんだ集めて戻ってきた。
「これ、食えるかな? 向こうの岩場にいっぱいおったんや」
中を見ると、海藻や巻貝、カニが入っていた。
漂流物探しにいくついでに、食材探すたぁ、粋なことするやないかい。
だが、真由美さんは……
「残念やけど、このカニは硬いし、食べられへんやつやわ。この貝は苦いし、身がゴムみたいやから、食べるのには適してないわ。この海藻も毒はないけど食用やないねん」
安藤撃沈。
