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🏠️家庭内恋愛💕

第9章 善意の行為


そんな日々が続くと…子供も希伊子の事をバカにしたり…罵ったりし始めたと言う。


そして、子供の成績が悪ければ希伊子のせいで――――何かしら賞を取ったとなると、息子のおかげだと…言って、更なる無能っプリを罵るのだとか…。


しかも、生活費も管理され――――…希伊子の自由になるお金は一円もなく、働きに出たいと言う訴えも…論破され、現状は変わらぬまま――――。


精神的に、追い詰められ――――…癒しを求めて旦那の実家に…

いや――――緑を求めて来てしまったのだと言う。



その事実に、久則は頭を抱えた――――…

暴力を振るうタイプではないから希伊子の体にアザやケガ等はないが…


目の濁りを見ると――――…精神的には追い詰められていることが分かった。


「そんな状況だったとは――――すまない…」



「お義父さんが…謝ることでは…無いです……」



「どうするんだい?離婚を切り出されても――――私は仕方がないと思う…。無理はしないでほしい……息子は希伊子さんを傷つけ続けるだろうから…」


「出来ません!――――こ…子供がいますから…離婚なんて…あの子が可愛そうで…。

私も…彼が浮気でもしていたら――――…離婚を切り出せるのにと……ズルい事を考えました…

でも――――彼は浮気なんてしません……自分が不利になることは絶対しない人ですから…」


希伊子は離婚は出来ないと言う――――。


どんなに酷い扱いだったとしても、扶養に入っている自分の保険や税件を払ってくれているのは…息子だから…と、依存の片鱗を見せた。


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