
🏠️家庭内恋愛💕
第4章 祖母の家
「で――――なんで…史朗までついてくるのよ…」
「あそこから…婆ちゃんの家まで何で行く気だったんだよ――――免許もねぇ~クセに」
会食が終わればバスで自宅まで帰れたが――――なんせ、祖母の家は佳代子の実家とは逆方向。
佳代子が祖母の鍵を借りているのを見た史朗が、自分が送っていく――――と、名乗り出たのだ。
「だって――――免許なくても生活できるもん」
「こっちは、車ないと不便だぞ――――…って、何だよ都会っ子アピールですか?ムカつく」
史朗の運転する車の中――――…
喪服の二人は昔のように、笑いながら祖母の家を目指した。
会食会場から…車で――――約30分…
懐かしい祖母の家が見えてきた…
「着いた――――……なぁ、俺も入りたい…」
「いいんじゃない…」
二人は――――自然と…手を繋ぎ…祖母の家へと入った。
