
🏠️家庭内恋愛💕
第6章 セーフルーム
「夏実(なつみ)――――?」
アパートのチャイムがなりインターフォンに映る人物に、睦実(むつみ)は玄関の扉を開けた。
「お邪魔します」
その人物は――――…3歳歳上の睦実の義理の姉、夏実(なつみ)である。
幼い頃、連れ子同士の結婚で姉弟になった二人は、成人し大人になっても互いのアパートを行ったり来たりする仲だった。
「――――あれ?来ちゃ…まずかった?」
「いや――――…別に」
突然の訪問に睦実は動揺した。
それもそのはず…実は、これから彼女と会う約束をしていたからだ。
「――――って、なんか…ピッとしてる…出かける予定だった?」
普段、だらしない格好をしている訳ではない睦実だが…出かけるモードの雰囲気を義理姉に悟られ一瞬ドキッとした。
