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平和な時間と幸せな時間

第6章 皆と出会って2年

俺は25分間、ずーっと騎士団兵舎の前で座っていた。
25分後、騎士団兵舎に入る。
食堂室に向かう。

食堂室のドアを開けると暗かった。
電気を付けると、

リゼット「アルト、おかえり!」
アルト「ただいま」
リゼット「あれ? 驚かないの? つまんないなぁ~」
アルト「あはは、なんとなく分かってた気がした」
ヒルダ「分かってたの?」

食堂室には皆がいた。
仲間、マリー、エルマー閣下。
それに…ローザおばさん、カヤジ、ビアンカ、メディア、レナもいた。

アルト「あぁ。 今日は1日遅れで俺達出会ってからの2年目祝いだろ」
全員「え……」
アルト「…え?」

そうじゃないのか?
だって昨日は…6月4日。

ラスティ「すげー…まさか覚えていたとは…」
ポポ「アルトのことだから忘れてるのかと…」
アルト「失礼だな!」

俺のことだからって……。

マリー「もっと早く退院できたら、昨日出来たのにね」
アルト「……そうか?」
レナ「………?」
アルト「3日前に祝ったぞ」
ダンテ「は?…病院で? てか、昨日だぞ。 なんで3日前だ」
キース「3日前ってお前が目を覚めた時じゃないか」
アルト「そうだな。………祝ったのは病院じゃない……夢だ」
全員「!」
アルト「夢でも祝ってくれてありがとう」
リゼット「アルト…」
マリー「そっか。……じゃあ2年目祝いをやるのは私達で2番目だね」
アルト「そうなるな」

そして、もう一度。

アルト「ありがとう、皆」
リゼット「どういたしまして」
マリー「えへへ」

俺達はずーっと過ごした。
どうやら皆が俺を避けてたのはリゼットの提案らしい。
はぁ……リゼットのせいでてっきり俺が何かをして嫌われたのかと思ったよ。

夢と同じじゃねーか。

それに…皆は幸せそうだな。
俺も皆といれて幸せだ。

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