テキストサイズ

🕯️悪夢の神様🕯️

第9章 面会の理由


俺たちは…未來ちゃんが話す内容を想像し…「ヤバい…」と、思うが――――…



未來ちゃんは…それを映像で見ているのだ…


恐怖は…俺たちの何倍――――だろうか。



淡々と言ってはいるが…手が震え――――時々…言葉が詰まる…。


「――――母親が…小林の遺体を…食べて生活…する……夢?」



「はい……でも、頭って……どうも出来ないじゃないですか…
 彼女は……息子の頭は冷凍庫に丸々保存してました。
 で、息子の体を調理し食べるとき…頭を冷凍庫から取り出し…食卓の上に乗せるんです――――そして、息子の顔を見ながら……息子の体を食べていたんです……。
 多分――――小林さんのお母さんは…精神的に、壊れていたと思います。
 笑顔で……いつもの食卓のように…首だけの息子に話しかけながら……息子の脇腹の肉を焼いて…食べる姿は――――…地獄です」



聞いているだけなのに…吐き気がする…。


美希さんなんて…「マジで……無理」と、口を押さえた。


流石の岳さんも…引いていた――――。


そんな中…変態三井だけが…微動だにせず未來ちゃんの話を聞いていた。



いや、失神寸前の――――ギリギリってところだろうか…。


それからしばらく…俺たちは…肉料理を食べられなくなった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ