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一緒に●にませんか?

第1章 1日目

『かっこいいですね!彼女いますか!』

【僕なんてオジサンですし、バツイチだし…そして彼女はあそこにいます】

目線の先には女の子。

『あぁ残念!』

貴方と交わしたことのある会話はこの程度でしたね。


なんだか暗そうな病んでる表情をしている貴方。

死んだ魚の目をしている貴方。

細身で黒髪の似合う貴方。

タトゥーだけが共通言語のなんだか遠い存在だった貴方。

そんな貴方が今まさに私を口説いているのです。

【だめ!邪魔しないで!俺が今口説いてるから!】

そういって会話に入ってくる人を制し、言葉を続ける。

周りを寄せ付けない、肉食的な眼差し。

あぁ、この人もやりたいだけなのか。

あぁ、この人もそんな安い言葉で人を誘うのか。

【えっちなことしないので、うちに来ませんか?】

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