無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

【またそんなに酔っぱらってー】

席に着くなり、貴方は笑いながら私の顔を触って言った。

あれ？この前までは人前では気を使ってたのに、ずいぶんと大胆なことをするようになってるな。

『ずっと一人で飲んでました。酔っぱらいました。』

【まったくー】

10日の間で貴方は変わった。

最初の頃のあの暗い表情もなくなり、いつも楽しそうに笑うようになった。
嫌われないように、必要以上に丁寧に話すのも減ってきている気がする。


『ちゅーしたい』

酔っぱらってそういう私を嬉しそうな顔で見ると

【いいよ】

と言ってきた。

『嘘です。ここでするわけないじゃないですか』

【別にいいじゃん、ちゅーくらい】


良くない。

良くないんだよ。

だってこれは浮気なんだよ？