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仔犬のすてっぷ

第17章 予期せぬ来客


「3名様、ご入場されます。準備をお願いします」

インターホンから声が響く。


・・・いよいよ、本番だ。

(……う〜…き、緊張してきたぁ…)

どんな人達が遊びに来るんだろうか?
そして、
初心者として、どんな接客が出来るだろうか?


「大丈夫だ。リラックスして」

イ▽ーク潤が、僕の腰に手を添えつつ、誘導するように体を押す。
それに従って歩みを進め、配置につく。
 
僕とイ▽ーク・潤はエレベーターの右側に。
ヒイ□・蒼空とア△ラン・アキラは左側に
そして
カ▼ル・カリームは正面に立った。


ポーン♫

エレベーターがこのフロアへ到着した事を知らせるお知らせ音が響く。

そして・・・


「いらっしゃいませ」

ア△ラン・アキラが頭を下げ、ヒイ□・蒼空もそれにならう。


「ようこそ 夢の空間へ」

イ▽ーク・潤が頭を下げ、僕もそれにならう。


「・・・やあ。よく、来てくれたね☆今日はゆっくり楽しんでいってください」

カ▼ル・カリームが、満面の笑みで3人のお客様を包み込むように両腕を広げた後、右腕を胸に、左腕を腰へ回し、丁寧なお辞儀をしてみせた。


「「きゃ〜〜〜♡♡カ▼ルさまぁ♡♡♡」」

二人の女性がカ▼ル・カリームへ駆け寄るが、そこへイ▽ーク・潤が素早く回り込み


「おっと!お嬢様方。お触りは厳禁だからお気を付けください☆」

イ▽ークがそうするかどうかは分からないが、片腕を差し出して二人の動きを制する一方で


「そちらのお嬢様は、ココは初めての様ですね。ようこそおいで下さりました。私はア△ラン・ザラと申します。以後、お見知りおきを・・・」

もう一人の女性の手を優しく取り、ア△ラン・アキラが彼女の顔をじっと見つめる。


「えっ?!あ、あの…は、はい。こっ…こちらこそ……」

 しどろもどろでア△ラン・アキラに挨拶を返す彼女・・・・・・。


・・・・・・・・・あれ?




な・・・奈緒…ちゃん?



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