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仔犬のすてっぷ

第17章 予期せぬ来客


「…まあ、今のお前はロラ○・セアックそのものだし…バレないんしゃないか?」

 頭をガシガシ掻きながら蒼空は気楽な答えを提示する。
頭を掻いてる時はそれなりに妙案を出す彼だけど・・・この件に関してはそんなに簡単じゃないんだよなぁ〜…。


「だから、マズイんだ・・・
 彼女、すごく勘が良いんだよ。あんなふうにおっとりした感じだけど・・・
〈観察眼〉と〈洞察力〉が半端無いし。
なにより、彼女が唯一見たガ○ダムシリーズで∀ガンダ▲にハマっちゃってさぁ〜…□ランの大ファンだったりなんかしちゃったりするんだ」

「それなら、尚の事いいんじゃないか?アキラと潤のメイク術に優希のその声だ……簡単にはバレないと俺は思うがなぁ…
ま、とりあえずウエルカム・ドリンク出すから、配りながら様子見ようか?」


そうだ・・・仕事はやらなきゃ(汗)

配る時に、バレたりしませんよーに・・・




「さぁ☆…こちらへどうぞ」

カ▲ル・カリームがお客様の座る椅子を引いて座りやすいようにエスコートし、イ▽ーク潤やア△ラン・アキラが、手を取りながらお客様の手を取りながら優しく座らせる。

ヒイ□・蒼空は奈緒ちゃんの手を取って皆に習うが・・・なんか、奈緒ちゃんの様子がおかしい。


「・・・どうかしましたか?お客様?」

「あ…いえ…な、何でもありません」

あ、ああ!
蒼空はガッツリ系のバリバリな野郎オーラが元々出てる(笑)から・・・奈緒ちゃんはそういうのが苦手だったからなぁ……。


「ロラ○。皆さんに、ウエルカムドリンクを」

王子様の指示があり、僕はまだ少し緊張しながらだけどドリンクをトレーに乗せて運んだ。

(ええっと・・・こういう時はお客様の名前を呼びながら配ると良いんだったね…)


「…エリカお嬢様。ウエルカムドリンクです」

「ありがとう、□ラン」

一人目は落ち着いた感じでお礼を返してくれた。


「…エミリお嬢様。ウエルカムドリンク……わあ?!」
「きゃ〜♡ロラ○くんだあ!凄い、激似っ!!かわいい〜〜!♡♡」


はっし!としっかり手を握られて、僕は思わず声を上げてしまった。



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