テキストサイズ

仔犬のすてっぷ

第22章 Played Fight a Waltz Steps


「アキラぁ!悪ぃが先を急ぐんで、コイツの相手頼むわ☆」

「…え?あ、あれ?
倒してくれるんぢゃねえの??(汗)」


 むんず★と蒼空のデニム半袖の袖を握った森川店長は、アキラに片手をすちゃっ☆と上げながら
そう言うと、そのまま蒼空を引っ張って走り去ろうとする。


「いや、コレくらい、余裕で倒せるだろ?
……あ〜れぇ?まさか・・・無理?」

ぷぷっ…と口元を隠しながら笑いをこらえるディオ森川に、プライドを刺激され «カチン★» と来たアキラが吠える。

「無理じゃないっ!こんなやつ、すぐに倒して追いついてやる!!」

「やせ我慢しなくて良いぞぉ?な〜んなら、俺がそいつの相手して、代わりにお前が蒼空と中へ向かっても………」
「俺がコイツの相手をする!アンタは蒼空をエスコートする脇役を楽しめば良いんだよ!」

しっしっ!と“早く行けよ”ジェスチャーを出したアキラは、篭手の拳同士をガチんっ!!とぶつけてサラの方を見据えた。


「じゃ、頑張れよ」

そう言うと、森川店長は蒼空と一緒に建屋の中へ走り出した。


「アキラ!……負けるなよ!」

「心配いらない。お前は姫様“2人”を助け出して来い!」



走る蒼空の背後で、二人がぶつかり合う音が響いた・・・。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ