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僕達の日常-血流し編-

第3章 〜ソングボーイズ〜

「次の方」

プリン頭のスタッフが、僕の前に並んでる人を見る。

僕の前に並んでる人は、ステージに上がって剣君の前まで行く。

「あっ…。」

一瞬だけ、プリン頭のスタッフの名札が見えた。

その名札には、梶研磨(かじけんま)と書かれていた。

「あの人が、数多君の従兄さんか」

「次の方」

僕は、ステージに上がって有里君の前まで行く。

「郁君、待ってたよ~♪」

有里君は、嬉しそうにしながら僕の両手を持って握ってきた。

「有里君の歌ってる姿、格好良かったよ♪」

「郁君、ありがとうね♪」

有里君は、僕の両手から手を離して手を差し出す。

僕も手を差し出し、有里君と握手する。

「へぇー、この人が噂の有里の幼馴染君か」

「郁君だっけ?
きみの事は、有里から毎日聞いてるよ」

「僕達も、郁君がどんな人か気になってたんだよ~」

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