蜜と獄 〜甘く壊して〜
第3章 【秘密裏な罠と罰】
「リリカちゃん……延長して良い?」
「ん…?今イかせたばかりなのに…?」
「うん……まだリリカちゃんと一緒に居たい」
「んふふ、じゃ…10分だけ」
「やった……次の予約取れないんだもん」
「そうなの、ごめんね?サービスするね」
「リリカちゃんと居れるだけで嬉しいよ」
ベットからソファーに移動した私たちはそっと膝の上に座ってあげる。
腰に回して良いよって触らせてあげたら悦ぶよね。
「本当細いよね、スタイル良いし声も色っぽい」
「サービスどうしようかな?これで良い?」
そのまま相手の首に手を回してギュッと抱きついた。
めちゃくちゃ興奮してくれるね?
やり甲斐あります。
このお客様は某スポーツメーカーの社長の息子さんだそうで凄くアフターを誘ってくるが此処はそういうお店じゃないし、まだ品良く断れているから出禁ではない。
結構な“荒らし”されてるみたいですぐブラックリストに載るような人らしいが。
顔出しじゃない私を最初からえらく気に入ってくださっていてリピーターだ。
そして私を勝手に人妻扱いしてくるちょっと変わった人。
面倒だから話合わせてる。
「此処に来る時旦那には何て言って来てるの?」
「ん〜ちょっと友達と会ってくるって」
「え、バレないの?」
「バレないよ、私嘘上手いもん」
「うわ、小悪魔だ、めちゃくちゃ可愛いけど」
「ンフフ、人妻ってのも嘘かもよ?」
「いや、それは本当だね」
意外としつこい。
そう思いたいなら合わせておくか。
顔バレしにくいかもだし。
人妻だと思って接するのが一番興奮するらしい。
ある意味イメクラ…?
「今度は射精地獄コースお願いするよ」とご機嫌で帰って行った。
「お前の接客術じゃ出禁に持ってけねぇじゃねぇか」って何で私が怒られる?
また覗いてたんですか?
すぐ嫉妬されるみたいなんで止めておいた方が良いですよ?
「他店で出禁の方を満足させて帰らせるのって一番達成感あるじゃないですか……褒めて欲しい案件なんですけど」
「フン」