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蜜と獄 〜甘く壊して〜

第4章 【射精管理のループ】






「お前それ客にも言ってないだろうな?」




「あ、それ使えますね?凄く煙草臭い人何人か居るんですよ、今度使ってみますね」




「あー、もう、バカヤロウ!」




そのまま押し倒されてまたベッドイン。




「そのあざとさ、わざとだろ?」




「バレました?こんな女なので付き合うの注意した方が良いですよ?」




「またそうやって自分を悪く言う……癖なのか?俺には通用しねぇぞ」




と、またキスしてきた。
だからそのままされるのかなって思ったけどキスだけで終わり、腕枕されてすっぽり中に収まっちゃう。
あ……しないんだ?って拍子抜けする私も私よね。




慣れるって怖い。
そのうち無くなると依存していた事に気付かされるから。
この温もりに慣れちゃいけない。
セーブする気持ちが大きくなればなるほど危険だってわかってるのに。




「お前本当、抱き心地良いな……離したくねぇ」




ギュッとされて前髪にキスされる。
脚を絡めてきて、冷えた脚元を温かくしてくれる。
最初は「冷たっ…!冷え性か?」なんて驚かれたけど今は何も言わずに暖を与えて快眠させられる。




寝るの…?珍しい。
こんな早く…?
明日、休み取れたんですよね?
顔だけ起こして見入ってしまった。




ん…?てな顔されて、何だか待ってる自分が恥ずかしくなった。
顔紅い…とか茶化さないで。
もう充分過ぎるくらい甘やかされている。




「あの、ベタな質問して良いですか?」




「良いよ」




この温もりに慣れる前に聞いておきたいこと。




「どうして、私をこの世界に?」




「………勘?紗衣の目を見た瞬間の、何とも言えない野生の勘だよ」




此処まで来てまさかの勘だなんて。
いや、それも堤さんらしい。




「その勘が冴えるとあんな風にストーカーまがいな行動してまで引きずり込むんですね」




「バカ、あれは違反行為だ、普段は断られたらそこで終わりだよ……まぁ、俺が声掛けたら断るも大抵は自分からやっぱりしますって来ちゃうパターンだけどな」




「じゃ、私もそのうちの一人ですね」




「いや、違うよ……お前だけは待てなかった、誰の手にも渡したくねぇって思ったのは紗衣が初めてだったよ」




またそんな事を言って惹き付ける。








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