蜜と獄 〜甘く壊して〜
第4章 【射精管理のループ】
もうその後の記憶はない。
気を失うようにそのまま眠ってしまったみたい。
目尻に涙溜めて寝言のように「一崇さん」と呼んでしがみついていたのは翌朝知ることになる。
いつものような休日。
朝のベットで堤さんに抱き締められながら目覚める。
堤さんが先に起きてる事はない。
シャワーを先に浴びて私はひと通り仕事のメールに目を通して返信していく。
縁なしの丸メガネを掛けて優先順位を決めて打ち込んでいる時の私は集中し過ぎて周りが見えてないの。
カタカタとタイピング音だけが響く部屋で小一時間ほど経っただろうか。
そっと後ろから抱き締められてハッとした。
びっくりしている私に横から頬にキスしてくる堤さんに「おはようございます」と小声で。
「何でいつも居ないんだよ……探すだろ」
「すみません、起こしちゃ悪いと思って」
「ん……もうシャワー浴びてるし」
「昨日汗掻かされまくったので」
「え?昨日は紗衣から強請ってきたじゃん」
「うっ……そ、そうでしたか?」
「ん……何してんの?」
「え、あっ…ちょっと!」
いつの間にか服の中に忍び込んでいた手は胸を揉んでいる。
「朝もノーブラで居ろよ」ってシャワー浴びたら着けるでしょ。
すぐズラして乳首勃ててくるくせに。
喘ぎながら抵抗するのも面白いんでしょうね。
「んんっ……メールの返信…っ」
「ふーん、そっか、打ってて良いよ」
思わず手を重ねて止めに入る。
振り向いて目でも合図するのに完全に楽しんでますよね?
「これじゃ打てません……あと3分だけ待ってて?」
可愛く言ったつもりなのに煽る結果に。
「じゃ、紗衣からキスして」
「えっ………」
顔だけ向けてエイっと唇を重ねる。
え、それだけ?ってやっぱりそうなるよね。
わかりました、素直に待ってくれるなら致し方ありません。
そう思いもう一度重ねて舌を割り入れる。
ゆっくり絡めてきてまた乳首を愛撫してくるから身体が反応してしまう。
「あっ……だからダメだって…あと2分だから待って」
「うん、わかった」