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黒蜥蜴──テレビドラマとヌードモデル──

第4章 裸にされたいです

アイドルのすっぽんぽんシーンがカットされた、という私の証言を彼は信じた。

テレビとかではよくあることだよ、と私を引き寄せ、ためらいなく、私のブラウスのボタンに手をかけた。

慣れた手つきで開かれるブラウス。
それだけで露わになる素肌とブラジャー。
ちょっとだけ恥ずかしい。

愛撫はなく、私は床に立たされ、スカートのファスナーを下ろされた。
一つしかないボタンを外されると、ふわっとスカートは落ち、当然のようにショーツがさらされた。

こうして私は白い下着姿になった。ヒロインの最終形態と同じだ。

アイドルは水責めの苦悶と衆人環視の屈辱のすえに服を脱いだが、
私は期待と幸福感のなかで、服を奪われていった。

プロセスはともかく、これで私がドラマの続きを演じることができる。


ふたりの夜は、長くて優しいキスから始まった。

ドラマの続きなら、私はオールヌードにされるはずなのに、なかなかそうはならなかった。

もちろん、こういうシチュを想定していた清楚な下着だから、見られて嬉しいけど、いつまでも取り除かれないのも困ってしまう。

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