
誰よりも好きです
第2章 やさしいアイツ
「分かった」
残りのハンバーグを
容器に移してるとき
「ひぃー!」
自分にあわず
変な声が出た。
気づくと、
ハンバーグが
とびちり、
莉乃のジャージの
袖にべっちゃり
「ごめん!」
謝るひろ
「いいって!大丈夫」
「うっわぁー。どうしたの?ハンバーグかぁ。こっちきて」
こいつは
ウチのクラスの
2ー2の学級委員の
佐藤奏
(さとうかなで)
「洗わなきゃとれなくなんじゃん。女子なんだから、こういうの気にしろよな」
「うん…ごめん」
なぜか
謝ってしまった
