扉を開けて AN
第12章 天然だから
俺の硬直には気づかないのか
まーくんは ん?と首を傾ける
「何か言った?」
「あ・・・ううん えっと・・そろそろ帰ろうかな・・・」
「そうだね、疲れちゃうといけないし。
風呂入って温まって寝よう。
あ、その前に宿題やらないといけないか」
「はは・・・」
顔が強張ってあんまり上手く笑えなかったけど
まーくんは立ち上がって大きな伸びをしたところだったから
バレずにすんだみたいだ
「うーーーーん。さ、明日からも頑張るぞ!」
「・・・うん」
気づいてしまった以上 “まーくん”と言うのは恥ずかしく
でも 急に“相葉さん”に戻すのも変だよなぁ、と
呼びかけずに済むように、気をつけながら会話をする帰り道
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