扉を開けて AN
第18章 変わった理由
それはそうと 日が経つにつれて
まーくんはだんだん口数が少なくなり
もともと細身なのに 頬がやつれて見えるほど痩せて来た
弁当は普通にばくばく食べてるけど
つい 心配で声をかけてしまう
「ねぇ、何かやつれてない?ちゃんと食べてんの?」
「食べてるよ、食べてるけど痩せてくの。
3年生最後の試合になると思うとプレッシャーがハンパなくて」
「3年生出るの?もう引退したかと思ってた」
「これからまだ受験の人は引退してるけど
もう推薦とかで決まってる人は3年生でも続けてるよ。
ほら、春高バレーも1月になってから残る人居るみたいでしょ」
バスケの事も知らないのに
バレーの事なんて知る由もない俺だけど
翔ちゃん達は そうだねぇ、と合図地を打ってる
やっぱり俺は世界が狭いのかな
みんなが普通に知ってる事も
全然興味を持たずに生きて来たみたいだ
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