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機動戦士ガンダム~砂塵の恋~

第3章 幻の戦い

モスコの店の近くには大きな倉庫がある。
酒蔵にしては巨大な倉庫だ。たくさんの酒樽に隠れるようにして奥には白いザクが横たわっている。

ハモン専用にカスタムしたもののハモンが乗ることはなかったこのザクは、ランバ・ラル隊の壊滅と共に行方不明ということになっているが、モスコが隠し持って、戦争が終わってからも欠かさず整備を続けていた。

「これが噂のザクか。なる程、良いモビルスーツだ」

モスコがザクの整備をしているとキャメルがやってきた。元々はモビルスーツ乗りのキャメルには、これが通常とは違う高性能なモビルスーツであることや、よく整備がされていることが一目で分かった。

「できることなら姐さんがこれで白い悪魔とやらを見事に討ち果たすところが見たかった」

「そうなれば歴史は大きく変わっていただろうな」

白いザクを眺めてモスコとキャメルはグラスを合わせて乾杯をした🥃

「モスコ、やっぱりここだったか。大変だ、連邦のモビルスーツが来た」

モスコとキャメルが乾杯をしているとシェリーが血相を変えて走ってきた。

戦争に勝利した連邦は、反乱の火種となる危険分子としてジオンの残党狩りを始めたのだ。
この砂漠の街にもジオンの生き残りがいるから目を付けられたのだ。

シールドに刻まれた連邦軍の象徴である十字星を威圧的に掲げてモビルスーツGMの部隊がやってきて街を包囲した。

街にはモスコのようにザクを隠し持っている人もいて迎撃に出ているが、旧式で埃を被っているようなモビルスーツでは苦戦を強いられている。

「来やがったか、連邦の犬共が。姐さんの魂が乗っているこのザクの勇姿を拝ませてやる日がついに来るとはな」

不敵に笑って煙草を吹かすとモスコはザクに乗り込む。

「その体じゃあせっかくの機体も実力を発揮できないんじゃないのかい。あたしがやるよ」

シェリーもモスコに続いてザクに乗り込んだ。狭いコクピットに乗り込んだから胸や尻が当たってモスコは久しぶりに女に触れた。

「シェリー、やれるのか?」

「綺麗な薔薇には棘があるって言うでしょ。女には色々秘密があるものよ。あたしに惚れるのはそれを見てからにしてちょうだい」

シェリーにウインクされて、今触れた時に女を感じていたのがバレたかとモスコは顔を赤らめる。

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