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タイムが伸びない女子水泳部エース

第9章 エピローグ 交錯する二人

 それから二人が会うことは少なくなった。理子も水泳部に戻ったが、哲平が来ることはなくなった。

「先生」

 現在、哲平は責任追及中で出勤停止になっている。関係を持ったことで免許はく奪の予定だという。

「こんなことになるなら」

「やめときゃ良かった」

 幸いにも、自宅に証拠がなく校内だけの問題になり、出勤停止が終わるのを待つだけになった。

「あいつも後悔してるだろうな」

 そんなとき、呼び鈴が鳴った。

「はーい。えっ?」

 そこには理子が立っていた。

「お前」

「先生」

 理子が抱き着く。

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